外国につながる子どもたちの教育を支援し、共に生きられる社会の実現を目指します。
彼らが日本社会で育つ中で、制度や環境の違いによって不利益を被ることのないよう社会の課題を明確にし、その解決をめざすべく多角的に事業を展開しています。
当団体は、神奈川県教育委員会との協働事業(高校進学ガイダンス、ネットワーク会議、多文化教育コーディネーター派遣)をはじめとして、県内の市町村教育委員会やかながわ国際交流財団、横浜市国際交流協会、川崎市国際交流協会など、さらには多くのNPO団体と広く連携し、課題解決に向けて協力し合う関係を構築しています。
近年、貧困問題が話題になっていますが、「多文化家族」も例外ではありません。特に福祉の目からこぼれ落ちる可能性のある多文化家族の支援を県内外の組織と連携して行なっています。
ご挨拶
最近、私たちは複数の箱のなかに住み、そこを出たり入ったりしながら生活しているのだなあ、と頭の中に箱イメージを膨らませています。箱とは、私たち個人が所属する小さな社会のようなものです。家庭、学校、職場、友人関係、近所の仲間、サークルや活動などの場です。ME-netは、そんな複数の箱に住む住人が、必要に応じて集まり、話しあい、考え、さまざまな活動をしている1つの箱です。自由な個人が、どこかで、何かにふと気づき、何かできないだろうかと集まり、話しあい、また、この箱を出たり入ったりしながら、ネットワークをつくり、問題解決の糸口を模索し動いています。すべては、「これは何だろう、何かおかしい」という小さな気づきや、違和感から始まります。この社会で、私たち一人ひとりにできることは限られていますが、それぞれが住む複数の箱の中で培われた経験や力、そして持てる時間を持ち寄って活動しています。私たちの活動に関心を持たれる方がひとりでも多くなること、この箱にゆるやかに集まる仲間が増えることを願っています。 (2022年7月)
理事長 武 一美